ジョージ・オーウェルの「一九八四年」とアップルの「1984」
25年 8月 3日 13:14

映画・CM・小説など数々の作品でもオマージュされているディストピアSFの金字塔、ジョージ・オーウェルの「一九八四年」を、ついに読みました。
私が初めてこの作品を知ったのは、Appleの伝説的CM「1984」で
CMでは
「革命が起きた!」「革命者はAppleだ」といったような、
爽快感のあるポジティブな印象が強く、観る者に高揚感を与える演出がされています。
しかし、原作『一九八四年』の内容はだいぶん異なるもので、ネタバラシになってしまうので詳しくは書きませんが、むしろ絶望感でネガティブな印象を与える終わり方だったのが意外でした。
なんとなくハッピーエンドで終わるものだと思っていたので
でも、ある物語の英雄の偉業に自分(自社)を投影・追随するのではなく、
物語では叶えられなかった目標を私たちが達成するというスタンスは実にApple(スティーブ・ジョブズ)らしいと感じました。
CM「1984」は、それ単体でも力強いメッセージ性を持つ作品ですが、原作『一九八四年』を読んだあとに改めて観ることで、その意図や構造にさらに深みとカタルシスを感じられるはずです。
ちなみに、このCMを手がけたのは、映画『エイリアン』や『ブレードランナー』で知られるリドリー・スコット監督です。
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